水位測定の方法

小水力発電の候補地が決まると流量の調査を行います。自然河川は季節や天候により流量が変わりやすいため、最低でも一年間の流量を測定しないと、事業計画に大きな問題を生じる場合があります。

下のグラフはある河川の流量の、1週間分の記録です。

青線は当組合が1時間ごと自動計測して算出したもので、また1時間おきの瞬時値ではなく平均値をプロットしています。結果、この河川はほぼ24時間の周期性を持っている事もわかりした。

橙色の点は、別のコンサルが測定した同じ河川の流量です。数日に1回、現地に行って人力で測定しているとの事でした。測定時間はその日によって異なる事、そしてこの河川の流量が24時間周期の変化がある事を把握していませんでした。

この河川流量をどう算出するかですが、グラフではおおよそ 0.1±0.03 [m3/s] くらいと判断できますが、そのコンサルは0.13 [m3/s] と算出していました。このように流量測定の方法によって、事業計画に問題を及ぼす原因となります。

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